当温泉は文明8年(約530年前)、大沢の郷士斉藤盛房がこの付近の川を渡る際、岩石を滑り倒れ、その時手に温かい石を感じ温泉の湧出を発見しました。
そこから「滑川」と称されるようになり宝歴13年(約250年前)、上杉藩主の許を得た当館笹木正直が開湯しました。
東吾妻の一峰一切経山への山道の途中、東大嶺に源を発する前川上流の切り立つような北谷の山中にあり、標高約850m、前川にかかる吊り橋のあたりの谷底は、一枚岩で流れる川底が美しく、新緑の春、避暑の夏、秋には素晴らしい紅葉。
そして、付近には、亀滝・布引滝・日本の滝百選に選ばれた大滝など、数多くの名勝があります。
落差100mの大滝は、複雑な流れで落下しながらも全体は見事に調和している美しい滝。緑豊かな林道やブナ林からなる清閑な雰囲気が見るものを魅了します。日本の滝百選に選ばれています。
滑川大滝データ
落差 | 100m(布引の滝も含めると130m) |
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幅 | 17m |
宿から | 1kmの距離 |
交通手段 | 宿からは徒歩のみ |
所要時間 | 宿から片道20分 |
滝見学のみの方へ
当館の駐車場はご宿泊とご入浴の方専用にさせていただいていますので、100mほど宿から下った路肩の広い場所に駐車願います。無断駐車はご遠慮下さい。
ご注意
距離は短いですがそれでも山道ですので、足元にご注意下さい。サンダルやハイヒールでの登山は危険です。
滑川温泉 福島屋のパンフレットです。クリックすると大きく表示されます。
お客様より古い滑川温泉の絵葉書を提供していただきました。有難うございます。
HP掲載を承諾していただけたので、ご覧ください。写真をクリックすると大きくなります。恐らく、100年近く前のものと思われます。
滑川温泉福島屋は、人里離れた秘湯の宿です。それゆえ、ちょっと不便なところもあります。
滑川温泉福島屋までは、電力会社の電気が届いておりません。
館内の電力は、宿の前を流れる前川を利用した水力発電ですべて賄っております。
CO2の排出はなく、非常にエコではあるのですが、ちょっと不便な点もあります。
例えば、電力は常に不足気味なので、各客室に冷蔵庫は置けません。
また、発電機のメンテナンスの際に、数秒間真っ暗になったりします。
不便な場所で、ごめんなさい。
当館には電話線も来ておりません。
お客様からのお電話は携帯電話に転送したり、色々工夫して使っています。
そのため、カーナビに電話番号を入力しても、現地までは案内されません。
携帯電話(FOMA)は使用できます。
不便な場所で、ごめんなさい。
当館の温泉は、加水・加温などは一切行わず、自然に湧出した温泉を自然のまま浴槽に注いでいます。
そのため浴感が非常に優れており、温泉通からは高い評価を頂いていますが、ちょっと不便な点もあります。
自由に温度調節が出来ないため、時には熱過ぎたりぬるすぎたりするかもしれません。
なるべく浴槽の温度を42度前後になるよういろいろと工夫をしていますが、限界はあります。
例えば、台風のような激しい雨が1日中降り続くような状況だと、どうしてもお湯はぬるくなってしまいます。
天然過ぎて、ごめんなさい。
朝起きて、まず新聞を読むのが習慣という方も多いと思いますが、新聞屋さんは当館までは配達してくれません。
従業員の出勤の時間に一緒に届きますので、到着は9時ごろになります。
不便な場所で、ごめんなさい。
滑川温泉は豪雪地帯です。
道路の管轄は米沢市になりますが、当館までは除雪をしてくれません。
11月上旬~4月下旬は当館の手前4kmで通行止めになりますので、冬季の営業は不可能です。
なお、温泉は湧き続けておりますので、冬山登山の方のご利用・宿泊は可能です。
営業期間が短くて、ごめんなさい。
国道から抜けて、板谷の集落を超えると約8km山道です。
舗装はされており、山道を走りなれている方からするとどうということはない道ですが、山道に不慣れな方がほとんどだと思いますので、なんとひどい道だろうとびっくりされるかもしれません。
すれちがいが厳しい場所もありますので、そういう場所で対向車に出会ってしまった場合、無理にすれ違いはせずに、路肩の広い場所まで戻ったりと譲り合いながら運転して下さい。
最大でも20mバックすれば、路肩が広くなっている場所が見つかるはずです。
道が狭くて、ごめんなさい。
一口に秘湯と言っても、ちょっと田舎なくらいのところから、何時間も歩かないとたどり着けない超ディープなところまで様々です。
当館は車でアクセスすることが出来るので、超ディープとまではいきませんが、その一歩手前くらいの秘湯ぶりです。
周囲4kmに人家はありません。
ましてコンビニやガソリンスタンドは、車でしばらく走らなければたどり着きませんので、ちょっと近くに買い物というわけにはいきません。
忘れ物の無いよう、ご注意下さい。ガス欠にはくれぐれもご注意ください。
秘湯すぎて、ごめんなさい。